父親が親権を取得する方法

離婚後、父親が子供の親権者になるケースはかなりまれです。

しかし、父親が子供の親権者になりたいという希望を持っていることはかなりあります。それなのに、なぜ父親が親権者になるのが少ないのでしょうか?

その1、裁判所で親権を指定する際に、圧倒的に母親が有利という現実があります。
子供が小さいうちは、母性の観点から母親が必要という事がメインなのでしょうが、その気持ちは間違ってはいないでしょう。
それでも、あまりにもそのウエイトが大きすぎます。

ちなみに、母親の浮気が原因で離婚になっても、母親の方が親権取得は有利という現実があります。これ、おかしいでしょ?それくらい、裁判所は、母性の観点より母親を親権者と判断します。

まあ、確かに、母親の方が働いている時間は通常は短く、子供の世話をする時間を父親より長く取ることができます。しかし、国は、女性の社会進出を目指しています。そうすると、こういう面では、母親が親権取得に絶対的に有利というのを維持していくのは矛盾していると思います。

親権についての裁判所の現実を例えると、母親と父親が、母親は1000ccのバイク、父親は軽四という乗り物に乗って、市街地で20km先の目的地にどっちが早く着くか競争をするようなもんです。それくらい、裁判所での親権取得は、父親(夫)が不利で、母親(妻)が有利です。

こういう現実を、父親はよく分かっていて、やむなく親権取得をあきらめるという傾向はあるでしょう。

その2、母親は親権を持つものという決めつけがあることです。おかしい話ですが、こういうのがなぜかあります。離婚調停で父親が親権を希望すると、調停委員になぜか諭されるという事がよくあります。

その3、母親は親権にしがみつき、父親はそうでもないというパターン。これは、父親が子供への愛情が薄いという事ではなく、離婚後も子供には会えるし、父親には変わりないという、一種の男性的な判断からくるものです。

その4、父親は仕事が忙しかったり、家事能力が十分でなく、子供は愛しているが子供の為にも母親の方が子供の身の回りの世話ができるので親権者とふさわしいと自ら身を引くパターン。
この逆のケース、母親は家事全般ができず、父親の方が子供の身の回りの世話ができる場合でも、母親の方はこういう判断はしません。

上記のような理由が、父親が親権者というのをレアなケースにしていると考えられます。

で、これらを踏まえて、父親が親権を取る方法はどうすればいいのでしょうか?

まず、裁判所というか裁判官の判断(判決や審判)で親権を取得するのは非常に難しいので、協議か離婚調停で親権取得を主張し、母親に認めさせる必要があると考えてください。

なお、離婚裁判等で裁判官に親権取得を認めてもらうためには、子供の養育環境を整えておく必要があります。たとえば、家事能力を完璧にしておくこと、休みや夜の間は子供の世話ができること、仮に仕事で世話が完璧にできなくても、祖父母などが代わりに子供の世話をする事ができることなどなどです。可能なら、離婚前も子供の世話を母親に負けないくらいしておく方が望ましいです。

それを前提として、父親の方が、親権者として母親よりもふさわしいということを裁判所に納得してもらう必要があります。これは素人には難しいので、弁護士をつけた方がいいでしょう。しかも、渋い顔をするだけでなく、「ちょっと難しいけど、やれるだけのことはやってみましょう!」と、やる気の溢れる弁護士を!!

で、話を戻して、子供の養育環境を整えておくことは、協議でも離婚調停でも同じです。特に、離婚調停では、調停委員に話をするわけですから、なおさらです。そもそも、子供の世話もできないのであれば、親権を主張したらいけないでしょう。これは、父親の親権取得においての絶対的ルールです。

それを踏まえて、協議で、もし、離婚をしたがっているのが母親の方で、明確な法定離婚事由がなければ、離婚と引き換えに親権を交渉するという事です。法定離婚事由がなければ、最後まで離婚しないと主張し続けたら、離婚裁判でも離婚判決は出ません。つまり、離婚できないという事です。

その事実を突き付け「俺は絶対に離婚しない。もし、離婚するとしたら、親権が絶対条件だ」と言います。さらに、母親が子供に対して会うことができる面接交渉に制限をつけないと言いましょう。つまりは、自由に面接交渉してもいいという事を認めるわけです。それも、最初は言わずに後からこっちが少し譲歩したみたいな形で提案しましょう。

この自由な面接交渉は、父親の親権取得の交渉には必須といっても過言ではありません。

さらに、「養育費はいらない、もし、養育費を払いたいなら、誕生日にプレゼントをしてやってくれ」というような提案もあとから付け足します。

こんな風に、離婚という絶対カードと引き換えに、交渉で攻めていきます。
それでも、現実的に母親を納得させるのは難しいでしょうね。なんせ、母親は、特別な根拠や分析なくして親権にしがみつきますから!

この困難な交渉、いきなりぶっつけ本番でやってもなかなか厳しいものがあります。なので、あらかじめ交渉能力を高めておきましょう。さらに、こう言えばああ言ってくるだろうというような予想を立てたシュミレーションを頭の中でいいのでしておいてください。

分かりやすく言うと、格闘技なんかと一緒ですね。交渉能力が技で、シュミレーションが練習試合みたいなものです。格闘家は、いきなり本番の試合なんかしないでしょう!?

これらは、協議だけでなく、離婚調停においても同じです。父親が、子供の親権を取得したいのであれば、丸腰ではなく知識で武装しておきましょう。

さらに、このことは、離婚裁判で親権取得を狙う場合や、父親の方が離婚したいケースなどでも当てはまります。交渉能力アップとシュミレーション、これも絶対ですね。

次のパターン、父親側から離婚したい場合は、親権取得はあきらめた方がいいでしょう。それでも、最初は親権取得を粘り強く交渉して、頃合いを見て「親権はあきらめるから、自由に面接交渉をさせてくれ」という風に充実の面接交渉を狙ってください。

この充実の面接交渉の確保を第2段階としてすすめるのも、協議と調停においては、作戦のひとつとして視野に入れておきましょう。

もし、明らかに母親に非があることが原因で離婚したいのであれば、そのことをじっくりこっそり証拠取りして、離婚裁判で親権を争う余地があるか弁護士に相談しに行ってください。できたら、2箇所くらいに法律相談しに行ってください。なぜなら、弁護士によって見解が異なる上に、力量・経験・そしてやる気が違うからです。いわばこれは法律のセカンドオピニオンですね。

ここで、絶対的に知っておかないといけないのは「裁判官は分かってくれる」なんて大きな間違いという事です。あいつらは、無能なうえに重要度が低い離婚裁判なんか適当に処理しますよ。

父親が、離婚裁判で親権を争う場合は、短期決戦ではなく、「離婚だ!」と思ったら養育環境を整えるところから始めて、じっくり準備を進めてください。

以上が、父親が親権を取る方法です。
父親が親権を取る方法というより、親権獲得の可能性を少しでも高める方法でしたが、これを読んで分かる通り、現実は大変厳しいという事ですね。

それでも可能性がないわけでは無いので、すぐにあきらめずに、やれることはやってきましょう!!

なお、以下に、父親の親権取得方法ついても書かれたプロのマニュアルを紹介しておきます。

離婚調停の戦術

離婚調停は、あなたが思っているような平等で公正なものではありません。

その実態を把握して、対応できるようにしておくことで有利に離婚調停を運ぶことができます。
まして、父親が親権を取得したいのであれば、なおさらです。

以下は、9500円と高めですが、弁護士の相談料より安い上に、プロの離婚調停ノウハウがぎっしり詰まっています。
目次を公開しており、第5章の「父親のための親権の主張。決定版」は、父親が親権を取るのであれば一読の価値あり。

■離婚調停を圧倒的有利に進めるマニュアル『離婚からの生還。』

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