離婚の記録を戸籍から消す方法

2014年11月に、京都府向日市の筧勇夫さん(死亡当時75歳)を青酸化合物で殺害したとして、殺人容疑で妻の千佐子容疑者(67)が逮捕された事件がありました。しかも、千佐子容疑者が過去に婚姻していた配偶者は、同じ手口で殺された可能性もある連続殺人事件でした。

この時、千佐子容疑者は、戸籍から再婚歴を消していたことがニュースや新聞などで報道されました。
捜査本部は、次の結婚相手に不審に思われないようにする狙いがあったとしている。

この事件で明るみに出たのが、戸籍から過去の婚姻・離婚歴を消す方法があるという事です。
しかも、めちゃめちゃ簡単です。
その離婚歴を戸籍から消すやり方を書きます。

夫婦が離婚をした場合、その履歴は、戸籍に記載され、俗に言う、「バツ」をつけられます。
バツイチとかバツニとかは、ここからきているんですね。

婚姻によって名字(氏)を改めた配偶者(日本では女性であることが多い)は、離婚によって以前の戸籍に再び入ります。
これを「復籍」といいます。

復籍先は、一般的にご両親の戸籍です。
ご両親の戸籍には、子が婚姻によって戸籍から抜けたとき、子の名前に×印がつけられます。
子が復籍して、再び戸籍に戻ってきてもこの×印が消えることはありません。

この×印を消すには、転籍という方法を使います。
転籍とは、本籍地を変更することです。

戸籍地を定める基準は法律で決められていませんので、理由を問わず、存在している地番であれば、自由にどこでも転籍をすることが可能です。
たとえば、北海道の人が、沖縄を戸籍地に変更することも可能です。
住民票と違い、実際に住んでいなくても、他人とかぶっても大丈夫という事です。
極端な話、「建前上どこに設定しますか?」というようなものと同じと考えてもいいです。

変な話、大好きなアイドルの本籍地が分かったら、それと同じ本籍地にしたっていいわけですね。

しかし、戸籍謄本を取得しなければいけないような時、本籍地(戸籍地)が遠いと、郵送で請求しないといけなくなり、かなり手間と時間がかかるようようになり不便です。

だから、戸籍地は、実際に住んでいる市区町村が一番ですね。

で、話を元に戻して、この転籍が行われ、新しく作られた戸籍には、×印は引き継がれません。
つまり、離婚暦の記載のない戸籍になるのです。

そして、元の戸籍地へ再び転籍すれば、あ~ら不思議、元の戸籍地であるにもかかわらず離婚歴が消えちゃいます。
元の戸籍地に戻ったからといって、離婚歴が復活することはありません。

といっても、連続して戸籍地を変えるのはあまりよくありませんので、少し間を開けましょう。
2~3箇月は開けた方がいいですね。

この転籍のやり方ですが、現在の本籍地・住所地・転籍先のどこかひとつの市区町村役場に転籍届を出すだけです。
通常、役所には転籍届の用紙がありますので、それを書いて出すだけです。
分からなければ、窓口で聞きましょう。

なお、転籍届は住所変更の手続きみたいに転出届から始まり、転入届をするという2回手続する必要はなく、1回届け出るだけです。

で、肝心の地番ですが、大きな図書館とか法務局には、ブルーマップという住宅地図と地番を合わせたような地図があります。それで調べてください。

おお!なんて簡単!!これで離婚歴が消せるとは!!

実は、この転籍で離婚歴を消す方法は、結婚詐欺師がよく使っていた手口です。
結婚詐欺師のことを、警察の隠語では「赤詐欺」なんて言う事から、転籍で離婚歴を消すこのやり方を「赤消し」なんて言う事もあります。

重要ポイントとして、表面上の戸籍に離婚歴が記載されていないだけで、離婚歴自体を完全に消しているわけではありません。
残念ながら、離婚歴そのものをこの世から完全に消すことは不可能です。

たとえば、弁護士や行政書士などの専門家が、除籍謄本を取得した場合は、前の離婚歴を含む、×印で消された情報を見ることができます。

そうなんです!!この世には除籍謄本という耳慣れないものが存在しているんです。
除籍謄本は、通常取得することはまずありませんが、相続が発生する時など必要になります。

ただし、この戸籍謄本および除籍謄本は、本人の許可を得ることなく、取得することはできません。
だから、結婚相手の戸籍謄本や除籍謄本を勝手に取ることはできない訳です。

婚姻前はアカの他人であり、法律上、他人の個人情報を勝手に取得できていいはずがありません。また、婚姻後であっても、婚姻によって氏を改めた者の離婚暦を調べるには、その者の両親の除籍謄本が必要で、これは、配偶者が勝手に取得することはできません。

弁護士や行政書士などの専門家に依頼すればいいと考える人もいますが、弁護士や行政書士は、戸籍や除籍の取得のみの依頼を受けたらいけないことになっています。

よって、転籍さえすれば、離婚歴はそう簡単には出てこないという事になります。

以上が、戸籍から離婚歴を消す方法でした。

最後に重要なことをひとつ。離婚歴があることを隠して結婚するより、正直に話して結婚した方が、絶対にいいですよ。今は、離婚なんか当たり前の時代ですから!

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