全力離婚相談第5話を見た感想
2015年1月スタートのNHKのドラマ「全力離婚相談」の第5話を見た感想です。
最初は、主人公の竹内弁護士のもとに、離婚して別れた娘である佳苗が、竹内弁護士の所を手伝うことになったことから始まります。
で、次のシーンで、相談者が来ます。
相談者は、娘の件で相談しに来た母親でした。
親が、娘や息子の夫婦問題を相談に来るという事は多々あることです。
しかし、弁護士の中には、本人の相談でないと受け付けないという人がかなりいます。
話は進み、日を改めて、当事者である娘(妻)が直接相談に来るのですが、最初相談に来た母親も一緒です。
その場でも、母親が主導で話します。
そのあと、調査を担当してもらっている、あんスパ屋の鉄と佳苗が調査に行きます。
調査対象は、娘の夫でした。
夫は仕事があまりできない人で、調査から戻った後、佳苗は「あんな人に奥さんがいるのなんて。どこに行っても使えなさそうな、仕事ができないダメな人。」と上から目線で調査対象者のことを報告します。
それに対して、竹内弁護士は「そんな偏った思い込みで人を見下していたんなら、クライアントの本音には触れられない。明日、クライアントの話を聞くときは、その思い込みを捨てなさい。」と諭します。
ほんと、その通りです。
しかし、世の弁護士は、表面上は繕っていますが、佳苗みたいな感じです。
もちろん、すべてがそうではありませんが…
その後、竹内弁護士は夫の方に依頼者の意思を告げるのとともに夫の話を聞きに行きます。
その時、夫の話では「妻は、仕事が続かないこんな自分より母親の方が自分より大切だと感じて」という事だが、離婚はやむを得ないと同意。
しかし、竹内弁護士は、母親抜きの状態での妻と話をしなければ、本当の所は分からないということで、最終的に、妻のみと話をして、夫の本心を伝えます。妻も、本当は、離婚をしたいわけではなくて、微妙なすれ違いを、母親が離婚だと導いているような感じでした。
実は、離婚業界では「離婚の話に両親の口は出させない方がいい。」というのがあります。
今回の話は、そういう事を示唆しているような気がします。
そんな2人を離婚させるわけにはいかないと、竹内弁護士が動きます。
で、夫は、夫婦でやり直すための誓約書を妻に出して、2人はやり直して一見落着ということでした。
ざっくりにも程がありますが、あらすじはだいたいこんな感じです。
それにしても、竹内弁護士、毎度毎度、見事な采配です。
弁護士というより、離婚カウンセラーですね。
いざという時は、法的書類作成も裁判もできる離婚カウンセラーです。
こんな弁護士いないですよ。
これからこういう弁護士が出てくることを切に願います。
でも、やっぱりこの主人公の竹内弁護士の報酬額がとっても知りたいです。
現実で、ここまで動く弁護士がいるのであれば、移動時間とか待ち時間とか実費まで考えると、かなりの報酬をもらっていないとできませんから。