天野教授夫妻の夫婦円満の秘訣
青色LEDの開発で、2014年にノーベル物理学賞を受賞した一人である名古屋大学の天野浩教授が、妻の香寿美さんとともにノーベル賞授賞式から帰国した際に、取材陣から色々と質問を受けていました。
天野教授夫妻といえば、ノーベル賞授賞式や晩餐会など、ご夫婦が寄り添って仲睦まじい様子がテレビで放映されていたのが印象的でしたが、それに関連した質問がいくつかなされていました。
そのひとつに「夫婦円満の秘訣は?」というのがありました。
その時の回答を紹介します。
天野教授
円満…円満かなあ。
思うことを我慢せずに言い合うことですかね。
そのあと続けて「香寿美さん、いかがでしょう?」との質問があり、
香寿美さん
私たちは同じ年ですし、友達夫婦みたいだよね、最初から。
天野教授
まあ、友達みたいなものですね。
こんなやり取りがなされました。
少し分析すると、2人は仕事の都合で別居したりして、常に一緒にいるわけではありません。
夫婦は常に一緒でないといけないという考え方を持っている人もいると思いますが、夫婦といえど他人です。
常に一緒にいると、少なからず軋轢が生まれます。
もし、適度な距離があると、恋愛関係時とまでは言えませんが、四六時中一緒にいる夫婦より、お互いにより新鮮な状態でいられます。
まさに、友達みたいな夫婦と表現している通りですね。
そんな関係だからこそ「思うことを我慢せずに言い合うこと」ができるわけです。
この「思うことを我慢せずに言い合うこと」は夫婦円満において重要です。
我慢して腹に貯め続けていくと、やがては大爆発を起こし、離婚にいたります。
とはいえ、言ってはいけないこともあると思うんですよね。
そういう「その人にはこれを言ってはいけない」という絶対的NGを除いて、言いたいことは我慢せずに言い合うのがいいと思います。
ただし、片方だけが言うのはダメですよ。お互いに「思うことを我慢せずに言い合うこと」。この関係を築くことがポイントです。
以上、ノーベル物理学賞を受賞した天野教授夫妻の帰国後の会見から学ぶ夫婦円満のヒケツでした。