離婚の慰謝料は意外と安い
離婚の慰謝料は安いということについて書いてみます。
ということで、まずは結論です。
「離婚の慰謝料は意外と安い」
でも、イメージとして離婚の慰謝料って高いという人もいると思います。
この原因は、芸能人の離婚の慰謝料が高いとということです。
テレビや週刊誌では、芸能人やスポーツ選手等の有名人の離婚の慰謝料が〇千万円とよく報じられています。これが原因なんです。
しかもこれ、正確に言うと違っています。
この金額には財産分与も含まれている場合が多いです。それか、任意に高額の慰謝料を支払っているということです。
さて、このページのタイトルでもある、慰謝料の相場はかなり安いということですが、これは、あくまで法的に判定される慰謝料金額のことです。
分かりやすく言うと、裁判の判決で出される慰謝料の金額のことです。
芸能人も離婚裁判をして、判決で出される純粋な慰謝料だけの金額で見たら〇千万円なんてことは、ちょっとやそっとで出ません。
なので、芸能人の離婚の慰謝料が5000万円と報じられていても、法的には、内訳をみると慰謝料が200万円で財産分与4800万円という感じになります。
もちろん、離婚協議や離婚調停で、任意に高額の慰謝料を払うというのであれば、当然に慰謝料は高額にもなります。
ただ「法的な慰謝料金額は安い」ということは覚えておきましょう。100万円から300万円くらいが多いですよ。
ちなみに、相手に与える精神的苦痛が大きくなればなるほど慰謝料金額は大きくなります。
例えば、浮気よりも、浮気で相手との間に子供ができ、それを認知している方が高額になります。
DVを受けていた期間が、1年よりも5年の方が高額になります。
といった風に、程度がひどいと慰謝料はより高額になります。
他にも、相手の年収が高いほど高額になりやすかったり、婚姻年数が長いほど高額になる傾向があります。
という風に様々な要素が慰謝料額に影響を与えますが、1000万円を超えることはよほどのことだと思っていてください。
極端なことを言うと、婚姻期間が30年で、相手の年収は1000万円以上、婚姻期間に不貞行為(浮気)も散々して不倫相手との間に子供もでき、挙句にDVも働いて、そのDVが原因で体の一部が不自由になった。
こんなケースで証拠もしっかりしていれば、1000万円以上の慰謝料も出るかもしれませんね。
そして、いまだに多数いますが、離婚の慰謝料は、夫が妻に支払うものと思っている人がいます。勘違いにもほどがあります。
慰謝料とは、先述した通り、精神的苦痛に対する損害賠償金です。つまり、離婚原因を作った側が支払う精神的苦痛に対する賠償金なのです。夫とか妻とか関係ありません。
それに加えて、どっちが悪いからというはっきりとした原因がないような場合も慰謝料は発生しません。
まあ、任意に慰謝料を払うというのであれば、それはそれで構いません。
ということで、法的な慰謝料金額はかなり安いが、任意に払うのであれば基本的に青空天井だと思っててもいいと思います。