離婚調停とは



離婚調停とは、家庭裁判所で行われる夫婦関係調整調停のひとつです。
ちなみに、もうひとつは、夫婦円満調停です。

離婚の方法は、主として「協議離婚」「調停離婚」「審判離婚」「裁判離婚」の4種類があります。協議離婚とは、調停離婚・審判離婚・裁判離婚によらずに、夫婦の話し合いによって離婚をすることです。離婚の90パーセント以上は、この協議離婚によります。

離婚調停が成立して離婚する調停離婚は、離婚全体の7~9パーセントほどです。

協議離婚と調停離婚は、基本的には夫婦の話し合いによる離婚なので、裁判離婚の時に必要になる「不貞行為があったとき」「悪意の遺棄」のような法定離婚事由は必要ではなく、離婚理由なんてなんでもいいし、別にあってもなくてもかまいません。極端な事をいうと、「好きな人ができたから」でもいいわけです。とにかく、夫婦が離婚に合意さえすればいいわけです。

とはいえ、後々のトラブルを防ぐために、決めておくべきことは多数あります。

法的なものの主なものはというと、親権・養育費・面接交渉・財産分与・慰謝料・年金分割です。
これらを家庭裁判所で、まとめて話をするのが離婚調停です。

この離婚調停ですが、大雑把にいうと、男女1名ずつの調停委員といわれる中立の人を間に入れて家庭裁判所で行う夫婦が離婚に向けて行う話し合いと考えてください。

裁判所と聞くと、裁判をイメージし、大げさに思う人もいるかもしれませんが、離婚調停は裁判とは全く異なり、手続きも簡単なので、弁護士をつける必要なんてありません。

といっても離婚調停でなく、財産分与や養育費等の調停では、合意しなかった場合、審判という決定がされますので、そういった調停(乙類調停)の場合は、弁護士をつけたり専門家に相談することも検討してください。

いくら簡単な手続きといっても、離婚調停で合意し調停成立となった場合は、調停調書というものが作られ、養育費や慰謝料等の金銭的な支払いを滞納したら、強制執行することができるようになります。

だから、なめてはいけません。離婚調停の戦略や戦術を知っておいた方が、離婚調停を有利に進めることはできます。なので、ぶっつけ本番で離婚調停に臨まずに、必ずそういった離婚調停の戦略・戦術を学んでからにしてください。

それが、離婚調停を起こしたり起こされた人の離活ともいえます。

さて、その離婚調停申立費用ですが、1200円+切手代(裁判所によって変わってくる)と大変安いので、協議離婚で話が進められない場合は、離婚調停も視野に入れていいと思います。

とりあえず、夫婦だけで話を進めても埒が明かないという場合は、離婚調停を申し立てることも検討してください。また、直接話をするのが嫌だという人も、離婚調停では、相手と直接話をすることなく進められますので、離婚調停の申し立てを検討してみてください。

とにかく、離婚調停の手続きは難しくないし、手数料も安い。それは知っておいてください。

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